夏休みが終わる5日前、無事宿題が終わって実力テスト対策もバッチリ2人に伝授した。
2人はやる気がないだけで、やればすんなり出来るタイプの天才型。
特にヒロトは、一度教えただけでハイレベルな難問も次々クリアしてしまった。
もともと頭が良いんだと思う。
本気を出されたら、きっとあたしなんか一瞬で追い抜かれちゃう。
そう思わせるほど特殊な天才型だった。
あれだけ心配していた辰巳君も、今ではスラスラ問題を解けるようになったから大丈夫だろう。
信用された?のか辰巳君が部屋の合鍵をくれて、自由に出入りしていいと言ってくれた。
「あー、でも。大翔が怒るだろうから、ここに来る時はあいつに連絡してからにしろよ」
「え?怒る?なんで?」
「なんでって、わかってねーのかよ。鈍いな。ユメはヒロトのお気に入りだからだろーが」
「お気に入りって……人をおもちゃみたいに」
面白がってクスクス笑う辰巳君に頬を膨らませる。
「スネるなよ。あいつが人前で寝るってことは、よっぽど心を許せる相手だってことだから」
え?
夜通し遊んで寝ていないというヒロトは今、溜まり場のベッドでスヤスヤ眠っている。



