最後に絆創膏を貼ってくれて手当ては完了。
「腹減らない?」
長谷川君のそんなひと言で、食欲なんてなかったけど近くのファミレスにやって来た。
お昼時のファミレスは、夏休みのせいもあるのか混雑している。
つい1ヶ月前まではほとんど話したこともなかったのに、今こうして向かい合って座ってるのが不思議。
長谷川君との間に沈黙が流れても、なぜか気まずいとは思わなかった。
それよりも、むしろ居心地が良いとさえ感じてしまう。
なんでだろう?
こうして会っているけど、長谷川君のことはほとんど何も知らないのに。
「夏休みの宿題進んでる?」
先にあたしの注文したサラダがやって来て、しばらくしてから長谷川君のステーキセットが来た。
食べ始めようとした矢先、そう声をかけられて思わず顔を見上げる。



