優しいのか冷たいのか、突き離そうとしてるのか、そうじゃないのかがよくわからない。
でも、温かい。
そんな人。
「何もなくて殺風景なのに、消毒液と絆創膏があるなんて意外」
消毒液をティッシュ染み込ませ、傷口に当てられる。
少ししみたけど、痛みはすぐに消えてなくなった。
「あー、俺らもよくケガするから」
長谷川君はクリッとした綺麗な瞳であたしを見る。
口元を緩めて笑っているけど、目は笑っていない。
よくケガするって……。
やっぱり、前の時もそうだったのかな。
大丈夫って言ってたけど、ほんとは違ったのかな。
「それって、ケンカで?」
穏やかでおっとりしてるから、ケンカなんかするようには見えないのに。
「んー?どうなんだろうな。そう言われれば、そうって気もするし。けど、違うっつーか」
「…………」
なんだろう。
結局、よくわからなかった。



