漏れる嗚咽と、止まらない涙。
長谷川君はそんなあたしの隣に座って、頭を優しく撫で続けてくれた。
その手があまりにも温かくて、余計に涙があふれる。
「ご……ごめんね。変なとこ見せちゃって」
落ち着いて来た頃、沈黙を破ったのはあたし。
急に恥ずかしくなって、パッと顔を背けた。
それと同時に、頭を撫でてくれていた長谷川君の手が引っ込められる。
「いいよ、別に。彼氏でしょ?さっきの」
「ううん……元彼」
「そっか」
「2年も付き合って、最後には浮気されて。結局、別れることになったの。だけど、苦しくて……ツラくて。どうしたら、忘れられるのかな……」
わからない。
わからないから、苦しい。
思い出すのは楽しかった頃のことばかりで、またあの時みたいに笑い合えたらって願っているあたしがいる。



