プリクラ機がある前を通った時、海里のことが浮かんで胸が締め付けられた。
最後にここでデートした時は、幸せだったのにな……。
思えばあの時から狂い始めたんだ。
海里との思い出を見つけるたびに、あの時ああしていればって後悔してしまう。
今さら遅いのに、まだそこから抜け出せない。
まだ立ち直れない。
海里は今頃……何をしてるのかな。
そんなことを思った直後のことだった。
UFOキャッチャーの前で、仲良く肩を寄せ合うカップルの姿を見かけたのは。
「あ、可愛いっ!ねー、取ってよー」
「はぁ?これが?全然可愛くねーじゃん」
「いいでしょー?欲しいんだもん」
「ったく、仕方ねーな」
ーードクンッ
嫌っていうほど聞き慣れすぎた声に、鼓動が激しく脈を打った。
信じられない気持ちでいっぱいで、息をするのも忘れてしまいそうになる。



