キミに捧ぐ愛



何があったのか気になるけど、あたしが聞いても交わされるだけ。


ヘラヘラ笑って、なんでもないようにごまかされる。


深く突っ込まれるのが嫌なのはあたしも同じだから、特になにも言わなかった。


なにかを言えるほど、あたしたちはお互いのことをほとんど何も知らない。


それでもなぜか、長谷川君と一緒にいると落ち着いた。



「ゲーセン以外で、どっか遊ぶとこないの?」



「ない」と答えると、長谷川君は渋々ゲーセンの中に入って行った。


昼間だというのに相変わらず賑やかな音が鳴り響く中、長谷川君の後を追って歩く。


スラッとした後ろ姿に茶髪のゆるふわパーマ。


スタイルが良いせいか、後ろ姿までもがすごく魅力的。


でも、寂しげに見えるのはどうしてかな。


長谷川君の背中が泣いているように見えるのはどうして?