キミに捧ぐ愛



「うっせーんだよ!俺のことなんか何も知らないくせにっ!んな時だけ姉貴面してんじゃねーよ!」



声を荒げた広大に肩を強く押されて、後ろに尻もちをついた。


床に手をついた時鋭い痛みが走ったけど、今は気にしていられない。



「待ちなよ!逃げる気?」



「やめて、結愛ちゃん……っ!」



立ち上がって追いかけようとすると、泣き崩れていた母親に引き止められた。


母親は目を真っ赤にしながらも、まっすぐにあたしを見ている。



「なんで?ここで止めないと、同じことの繰り返しじゃん。いつまで経っても収まらないよ」



「……いいのよ、いいの。私が……悪いんだものっ」



「良くないでしょ。意味なく物に当たる広大が悪いんじゃん。反抗期だからって、やりすぎだよ」



なんでそこまでかばうわけ?


そんなに広大が大事なの?


普通の親なら、叱るところでしょ?