キミに捧ぐ愛



「んなくだらねーこと詮索しねーで、中学生は中学生らしくしてろっつーの」


「中学生らしくって、長谷川先輩のマネしてるんすけど」



中学生ってことは、長谷川君の後輩?


ものすごく尊敬の眼差しで見られてる。


そして、なぜだかあたしまで……。


長谷川君はきっぱり否定しなかったけど、絶対に彼女だって思われたよね。


それにしても……長谷川君ってそんなに荒れてたの?



「つーか、堂々とタバコ吸うなよ。補導されんぞ」



「はいっ!」



「じゃあな」



「「お疲れ様っす!」」



長谷川君がそう告げると、全員が深々と頭を下げて見送ってくれた。



「後輩にビビられてるなんて、長谷川君って何者なの?」


実はかなりの不良だったとか?



「ビビられてるー?尊敬されてる、の間違いだろ?」



「どっちでもいいけどさ。慕われてるんだね」



「まー、中学の時は今よりもっとやんちゃだったからな」



やっぱり……。


落ち着いているイメージだから、やんちゃには見えないんだけど。



「俺、キレると手が付けられないらしいよ」



長谷川君はニッコリ微笑みながら、とんでもないことを口にした。


あまりにもあっけらかんとそんなことを言うから、本当か冗談かわからなくてやっぱり掴みどころがない人だなと思わされる。