駅に着いた時、隅っこの方でたむろしている男子の集団がいた。
うるさく騒ぎながらタバコを吸って、いかにも不良っぽいやんちゃな男子の集団。
薄暗いからあんまり顔は見えなかったけど、どことなく幼い感じもするから中学生くらいかな。
恐いからうつむき気味に前を通り過ぎようとするとーー。
「長谷川せんぱーい、お疲れ様っす!」
え?
そんな声が聞こえて思わず顔を上げた。
長谷川、先輩……?
「おー、お前ら何やってんの?」
長谷川君は男子の集団に目を向けてニッコリ微笑む。
恐る恐る目を向けると、そこにいたみんなが目を輝かせて長谷川君を見ていた。
「退屈だからダラダラしてたんすけど、それでも退屈で。先輩はデートっすか?彼女さん、すっげー綺麗な人っすね」
か、彼女……!?
「うわ、マジだ。すっげー可愛い」
不良軍団からの興味深々な視線が降り注ぐ。



