海里は別れるつもりであたしと会ったんだよね?
だったら……どうしてこんなこと。
「なんでって……お前は俺の彼女だろ?だったら、相手すんのは当然なんじゃねーの?それとも、嫌なのかよ?」
冷ややかな目で見下ろされ、胸がズキンと痛んだ。
いつからだろう、海里がこんな目であたしを見るようになったのは。
いつからだろう。
いくら考えてみても、わからない。
「浮気して来たあとだろ?彼氏を後回しにするとか、マジでありえねーから」
海里は荒々しくあたしの服に手をかけた。
ワンピースを捲り上げられて肩がビクッと揺れる。
「な、にそれ。してないから」
自分のことは棚に上げて、よくそんなことが言えるよね。
「は?そんなにオシャレしといて、よく言えるな。俺の前に男と会ってた証拠だろ。家が大変とか……ありえねぇ。つくならもっとマシな嘘つけよ」
「だから!出かける直前に家でゴタゴタし始めたんだって」
なんなの?
なんでそんなに疑われなきゃいけないの?
浮気してるのはそっちじゃん。
どうして……あたしばっかり。



