そんなことを考え出したら胸が苦しくなった。
あたしはいったい、何を期待してるっていうの?
そんなの、もうとっくの昔に諦めたでしょ?
バカバカしい。
期待するだけムダなんだよ。
結局、手に入れられないんだから。
「あたし、出かけるから」
泣き崩れる母親にそう言い残し、ベッドで泣き疲れて寝てしまった風大を置いて家を出た。
海里に電話すると、すぐに電話に出てくれて。
「もしもし?ごめんね、今出たから」
「ふーん。俺んち来いよ」
「……わかった」
覚悟を決めたはずなのに、声を聞いたら何だか無性に泣きたくなった。
海里がまだあたしだけを見ていてくれた頃は、毎日が幸せで本当に楽しかった。
ずっと笑っていたのに、今はもう笑えない。
苦しくて仕方ないよ。
これから……どうなっちゃうんだろう。



