5歳の風大はそんな広大を見て泣いてるし、ガラスの破片があちこちに飛んで危ないったらない。
「風くん、こっちにおいで」
まだ幼い風大の手を引いてリビングを出る。
母親はそんなことにも気付かないほど広大を止めようと必死で、泣きながら「やめて」と懇願していた。
正直、泣きたいのはこっちの方だよ。
色々あってツラいのに、家の中もこんな状態なんてホントに勘弁して欲しい。
風大はあたしの手をキツくギュッと握ったまま離そうとしない。
「大丈夫だよ……大丈夫だからね」
「お姉ちゃん……広ちゃん、怖いよ」
「大丈夫、風くんにはお姉ちゃんがついてるから」
泣きじゃくる風大の小さな体を抱きしめて背中をトントン叩いた。



