キミに捧ぐ愛



な、なに……?


いつもなら出かける前にリビングになんて顔を出さないけど、気になって少しだけ覗いてみた。



「広ちゃん、お願い!やめて」



「うっせー!黙れ!」



「広ちゃん、お願いだからっ!」



ーーガシャン


ーーパリンッ



中1の弟の広大が、そこら辺にある物を手当たり次第に母親に投げ付けているところを目にして唖然とする。


部屋の中はあちこちでガラスが割れてぐちゃぐちゃだった。



「広ちゃん、お願い……やめてっ」



「うっせー!テメーなんか、母親でも何でもねー!」



普段穏やかな広大から出た言葉だとは思えないほど乱暴な言葉。


いつもはおっとりしていて、少し抜けているところもあって……愛嬌もある弟。


彼がこんなに怒っている姿を見るのは、初めてだ。


いったい、どうしちゃったの?



怒っているというよりも、キレていると表現した方が合ってるくらい広大は暴れていた。