怪しい、よね?
ましてや辰巳君はほんとに謎な人だし。
簡単に信用してもいいものか、よくわからない。
「なんであたしに構うの?」
わかってるよ、長谷川君はあたしのことが嫌いだってこと。
それなのに、どうして?
「んー。同じ匂いがするから、かな」
は、はぁ……?
同じ匂い?
思わずクンクンと自分の匂いを嗅いでしまう。
だけど、何も匂わなかった。
って、当たり前だけど。
「ははっ、如月さんってマジでおもしろいな。そんなことする人、初めてだよ」
匂いを嗅いだあたしを見て、長谷川君がおかしそうにクスクス笑う。
なんだかバカにされている気がして、またイラっとした。
「俺らが初めて喋った日のこと覚えてる?」
「え?」
初めて喋った日のこと……?
「そりゃ覚えてますとも」
よく知りもしない人に『生きてて楽しい?』なんて聞かれたのは衝撃的だった。



