翌朝、私は早い電車に乗った。
桂から合流するのは、燈子ちゃん。
「おはよ~。東京、お疲れ様。残念やったね。」
「うん……ま、でも、これでやっと代替わりやわ。下手くそなくせに偉そうな2年に振り回されんですむ。自由やー!」
燈子ちゃんにしては珍しく電車の中なのに大きな声をあげた。
よっぽど腹に据えかねていたのだろう。
「で、創作ダンスやけど~、今までの振り付け、大幅に変更します!今、アイデアが泉のようにわいてくるんよ。もっと簡単でもっと見栄えのいいのん思いついたし。」
瞳をキラキラさせて熱く語る燈子ちゃん。
コンクールが終わったばかりなのに、ほんとうにダンスが好きなんだなあ。
学校に着くと、早速体操着に着替えて体育館へと向かった。
既に、ダンス競技場は満員御礼。
剣道場と少林寺の競技場はクラブが朝練で使用中。
二階の主競技場では、かなりのグループが既にダンスの練習に使っていて、入り込むのは難しそうだ。
副競技場は、バレーボール部が朝練。
「卓球場しかないか。」
「いや、卓球場も既に満杯。」
……出遅れたか……みんな、どれだけ早く来てるんやろう。
中庭を見下ろすと、そこかしこで、いろんなグループがそれぞれの踊りを踊っている。
「……ほな、奥の手。生徒会室行こう。」
どうせ教室も廊下ももう空いてなかろう。
そもそも同時期に全学年一斉に自主練をするこの状況がおかしい。
せめて学年で学期をずらしてくれると助かるのに。
当然と言えば当然だけど、生徒会室は無人……鍵もかかってるしね。
私達は、誰に邪魔されることなく、ここで燈子ちゃんに新たな振り付けを教わった。
「職権乱用は褒められへんけど、今回は助かったわね。生徒会室ってこんなんなんや。……冷蔵庫がある。」
奈津菜が目ざとく見つけた。
「うん。実は電子レンジもあるよ。あ、なっちゅん、もしよければ、来年、生徒会役員ならん?」
「うーん……パス。遙香は?」
奈津菜にいきなりそう水を向けられた遙香は、ぎょっとして手を振った。
「嫌よ嫌!絶対嫌!雑用なんか無理!遊ぶ時間なくなるやん!」
……正直なところ、遙香が来ても戦力になるとも思えないので勧誘する気は全くないのだが……全否定がちょっと口惜しい気がして煽ってみた。
「でも、義人くん、来年生徒会長やで。生徒会同士の交流もあるよ。」
ないけど。
「義人くん、ね。」
遙香が、イラッとしたようにそう繰り返した。
あ、しまった。
「竹原くんが、いつ、義人くんに変わったん?」
「昨日。でも関係ないから!私、彩乃くんしか興味ないし。マジで!」
遙香とそんな言い合いをしてると、燈子ちゃんが目を三角にして怒ってた。
「もう朝礼まで時間ない~!あと1回通すで!」
はぁい。
桂から合流するのは、燈子ちゃん。
「おはよ~。東京、お疲れ様。残念やったね。」
「うん……ま、でも、これでやっと代替わりやわ。下手くそなくせに偉そうな2年に振り回されんですむ。自由やー!」
燈子ちゃんにしては珍しく電車の中なのに大きな声をあげた。
よっぽど腹に据えかねていたのだろう。
「で、創作ダンスやけど~、今までの振り付け、大幅に変更します!今、アイデアが泉のようにわいてくるんよ。もっと簡単でもっと見栄えのいいのん思いついたし。」
瞳をキラキラさせて熱く語る燈子ちゃん。
コンクールが終わったばかりなのに、ほんとうにダンスが好きなんだなあ。
学校に着くと、早速体操着に着替えて体育館へと向かった。
既に、ダンス競技場は満員御礼。
剣道場と少林寺の競技場はクラブが朝練で使用中。
二階の主競技場では、かなりのグループが既にダンスの練習に使っていて、入り込むのは難しそうだ。
副競技場は、バレーボール部が朝練。
「卓球場しかないか。」
「いや、卓球場も既に満杯。」
……出遅れたか……みんな、どれだけ早く来てるんやろう。
中庭を見下ろすと、そこかしこで、いろんなグループがそれぞれの踊りを踊っている。
「……ほな、奥の手。生徒会室行こう。」
どうせ教室も廊下ももう空いてなかろう。
そもそも同時期に全学年一斉に自主練をするこの状況がおかしい。
せめて学年で学期をずらしてくれると助かるのに。
当然と言えば当然だけど、生徒会室は無人……鍵もかかってるしね。
私達は、誰に邪魔されることなく、ここで燈子ちゃんに新たな振り付けを教わった。
「職権乱用は褒められへんけど、今回は助かったわね。生徒会室ってこんなんなんや。……冷蔵庫がある。」
奈津菜が目ざとく見つけた。
「うん。実は電子レンジもあるよ。あ、なっちゅん、もしよければ、来年、生徒会役員ならん?」
「うーん……パス。遙香は?」
奈津菜にいきなりそう水を向けられた遙香は、ぎょっとして手を振った。
「嫌よ嫌!絶対嫌!雑用なんか無理!遊ぶ時間なくなるやん!」
……正直なところ、遙香が来ても戦力になるとも思えないので勧誘する気は全くないのだが……全否定がちょっと口惜しい気がして煽ってみた。
「でも、義人くん、来年生徒会長やで。生徒会同士の交流もあるよ。」
ないけど。
「義人くん、ね。」
遙香が、イラッとしたようにそう繰り返した。
あ、しまった。
「竹原くんが、いつ、義人くんに変わったん?」
「昨日。でも関係ないから!私、彩乃くんしか興味ないし。マジで!」
遙香とそんな言い合いをしてると、燈子ちゃんが目を三角にして怒ってた。
「もう朝礼まで時間ない~!あと1回通すで!」
はぁい。



