「どやった?センター試験。思うようにできた?」
ひとしきり行為を終えたその後で、そう聞いてみた。
彩乃くんは鼻で笑った。
「当たり前やろ。センターなんか、常識テストでしかないわ。ケアレスミスもないように見直せたから、俺、限りなく満点に近いわ。」
どこまで本気なのかよくわからないけど、私とりあえず自信があるらしい。
「ほんならよかった。」
「特に国語は自信満々。センター国語の比重が高いからな。」
「ん~と、二次試験は、英数理やっけ?2月25日。」
「その前に、明日は数・理。」
……はあ~。
「何度もご苦労さまです。」
いかに自分が内部進学で、楽させてもろてるか、よくわかる。
なっちゅんも、うまくいったかな。
「ほな、明日のために寝ましょうか。」
彩乃くんの胸に顔を埋(うず)めて、目を閉じてそう言った。
「俺、まだ興奮してるみたい。アドレナリンが分泌されてる。……もっぺん、やろ!」
そう言うと、彩乃くんはくるりと私と上下逆転した。
あ~れ~……。
翌日は、芳澤流の新年会。
連休を利用して、全国から幹部・教授以上のかたがたがやって来られた。
幹部の先生の舞やお話の後、会食。
お正月らしく、お酒が入るためか、毎年宴会芸で楽しませてくださる先生がたもいる。
……もちろん無礼講というわけにはいかない。
私は、お手伝いの社中さんと共に水屋仕事をして、なるべくお座敷には行かないようにしていた。
夕方、会は一旦お開きとなる。
が、みなさん、彩乃くんに会いたいらしい。
私はお家元の指示で彩乃くんに電話をかけた。
『あき~?終わった~。』
ゆる~い彩乃くんの声が、何だか愛しい。
しかし、セルジュや義人くんと、お酒でも飲んでるのか?ってぐらい、弛緩してる気がする。
……まさか、ね?
「お疲れ様。あのね、こっちに顔出してくれへん?みなさん、彩乃くんに会いたいみたい。11月の発表会で会えへんかったから、って。」
しばしの沈黙の後、彩乃くんは言った。
『無理~。今、義人ん家~。もう動けへん。稲垣さんもいるで。あきも来ぃな。』
……マジで酔ってるのか?
てか!なっちゅん、センター試験、同じ会場やったの?
私は、少し考えてから、言葉を選んで紡いだ。
「じゃあね、私を迎えに来てくれへん?彩乃くんが。」
酔っ払いには逆らわないほうがいい。
彩乃くんに、私が甘えておねだりしてると聞こえるように言ってみたつもり。
すると、電話の向こうで彩乃くんが義人くんに頼んでるのが聞こえた。
ひとしきり行為を終えたその後で、そう聞いてみた。
彩乃くんは鼻で笑った。
「当たり前やろ。センターなんか、常識テストでしかないわ。ケアレスミスもないように見直せたから、俺、限りなく満点に近いわ。」
どこまで本気なのかよくわからないけど、私とりあえず自信があるらしい。
「ほんならよかった。」
「特に国語は自信満々。センター国語の比重が高いからな。」
「ん~と、二次試験は、英数理やっけ?2月25日。」
「その前に、明日は数・理。」
……はあ~。
「何度もご苦労さまです。」
いかに自分が内部進学で、楽させてもろてるか、よくわかる。
なっちゅんも、うまくいったかな。
「ほな、明日のために寝ましょうか。」
彩乃くんの胸に顔を埋(うず)めて、目を閉じてそう言った。
「俺、まだ興奮してるみたい。アドレナリンが分泌されてる。……もっぺん、やろ!」
そう言うと、彩乃くんはくるりと私と上下逆転した。
あ~れ~……。
翌日は、芳澤流の新年会。
連休を利用して、全国から幹部・教授以上のかたがたがやって来られた。
幹部の先生の舞やお話の後、会食。
お正月らしく、お酒が入るためか、毎年宴会芸で楽しませてくださる先生がたもいる。
……もちろん無礼講というわけにはいかない。
私は、お手伝いの社中さんと共に水屋仕事をして、なるべくお座敷には行かないようにしていた。
夕方、会は一旦お開きとなる。
が、みなさん、彩乃くんに会いたいらしい。
私はお家元の指示で彩乃くんに電話をかけた。
『あき~?終わった~。』
ゆる~い彩乃くんの声が、何だか愛しい。
しかし、セルジュや義人くんと、お酒でも飲んでるのか?ってぐらい、弛緩してる気がする。
……まさか、ね?
「お疲れ様。あのね、こっちに顔出してくれへん?みなさん、彩乃くんに会いたいみたい。11月の発表会で会えへんかったから、って。」
しばしの沈黙の後、彩乃くんは言った。
『無理~。今、義人ん家~。もう動けへん。稲垣さんもいるで。あきも来ぃな。』
……マジで酔ってるのか?
てか!なっちゅん、センター試験、同じ会場やったの?
私は、少し考えてから、言葉を選んで紡いだ。
「じゃあね、私を迎えに来てくれへん?彩乃くんが。」
酔っ払いには逆らわないほうがいい。
彩乃くんに、私が甘えておねだりしてると聞こえるように言ってみたつもり。
すると、電話の向こうで彩乃くんが義人くんに頼んでるのが聞こえた。



