「それに物理的に離れたら、心もフェードアウトできると思うし。」
佐野からのフェードアウト?
それは応援すべきなのか。
ちなみに、あとの3人は上の大学の文学部希望。
遙香は史学科、燈子ちゃんは英文科、私は国文科とバラバラだけど。
遥香はもともと外部受験希望だったのだが、変われば変わるものだ。
やはり上垣真秀さんの近くにいたいらしい。
しかもうちの大学には、上垣さんの働く墓所の事務のバイトの募集も来るらしい。
学科もかねてから希望している史学科。
選択に迷いはないようだ。
燈子ちゃんは、逆にものすごく悩んでる。
英文科は一番人気で競争率が高い。
その割に学問的に興味を抱けないらしい。
「単にテオさんとストレスなくしゃべれたらいいねんし、英会話習えば済むのかも。」
と悶々してる。
もともと特に学びたいことがなく他の選択肢もないようなので、まあ~、英文科にするんやろうな。
かくいうわたしは、彩乃くんの影響で長唄や常磐津、義太夫のことばが気になるので国文。
もしかしたら謡曲や今様、閑吟集など、中世まで遡るかもしれないけど。
……家元運営のためにうちの法学部か、いっそ彩乃くんたちの学園の商学部も考えたけど、そういうのは信頼できる専門家に任せたほうがいい、と義人くんにアドバイスされて諦めた。
どうせなら、と、義人くんには秘書検定を勧められた……出しゃばりすぎと暗に窘められたのかもしれない。
ちなみに、セルジュと義人くんは、彩乃くんと同じ大学を受けるわけではないらしい。
ほんとに、みんなバラバラになるんだな。
もっと早く決めてくれればいいのに。
受験勉強、か。
自分たちには関係ないと思ってたのに、こんなに突然身近になるなんて。
……彩乃くん……淋しいよお……。
どんなに淋しくても、日は巡る。
入学式、新入生に対する生徒会&クラブ紹介、次期役員の調整。
昼休みと放課後に会議を重ね、慌ただしく過ごしてると、あっという間に土曜日が来た!
午前中の授業をほぼ上の空でやり過ごし、いざ、お家元へ。
「健闘を祈る!」
「2人とも初めてなら最初はうまくいかなくてもしょうがないしね!気長にね!」
「……てか、もし何かあったら何時でもうち来て泊まっていいしね?」
みんなに励まされて、気恥ずかしく出陣。
バスでお家元へ。
彩乃くんは、お家元に見てもらってのお稽古中だ。
邪魔しないようにそーっと彩乃くんのお部屋に荷物を置いてから、水屋へ。
チューリップやガーベラといった、このお屋敷に似合わなさげなパステルカラーの花に苦笑。
これなら、と、お庭のユキヤナギを少し切って足させてもらうことにする。
庭に降りると、早くもドウダンツツジがかわいく咲いていた。
佐野からのフェードアウト?
それは応援すべきなのか。
ちなみに、あとの3人は上の大学の文学部希望。
遙香は史学科、燈子ちゃんは英文科、私は国文科とバラバラだけど。
遥香はもともと外部受験希望だったのだが、変われば変わるものだ。
やはり上垣真秀さんの近くにいたいらしい。
しかもうちの大学には、上垣さんの働く墓所の事務のバイトの募集も来るらしい。
学科もかねてから希望している史学科。
選択に迷いはないようだ。
燈子ちゃんは、逆にものすごく悩んでる。
英文科は一番人気で競争率が高い。
その割に学問的に興味を抱けないらしい。
「単にテオさんとストレスなくしゃべれたらいいねんし、英会話習えば済むのかも。」
と悶々してる。
もともと特に学びたいことがなく他の選択肢もないようなので、まあ~、英文科にするんやろうな。
かくいうわたしは、彩乃くんの影響で長唄や常磐津、義太夫のことばが気になるので国文。
もしかしたら謡曲や今様、閑吟集など、中世まで遡るかもしれないけど。
……家元運営のためにうちの法学部か、いっそ彩乃くんたちの学園の商学部も考えたけど、そういうのは信頼できる専門家に任せたほうがいい、と義人くんにアドバイスされて諦めた。
どうせなら、と、義人くんには秘書検定を勧められた……出しゃばりすぎと暗に窘められたのかもしれない。
ちなみに、セルジュと義人くんは、彩乃くんと同じ大学を受けるわけではないらしい。
ほんとに、みんなバラバラになるんだな。
もっと早く決めてくれればいいのに。
受験勉強、か。
自分たちには関係ないと思ってたのに、こんなに突然身近になるなんて。
……彩乃くん……淋しいよお……。
どんなに淋しくても、日は巡る。
入学式、新入生に対する生徒会&クラブ紹介、次期役員の調整。
昼休みと放課後に会議を重ね、慌ただしく過ごしてると、あっという間に土曜日が来た!
午前中の授業をほぼ上の空でやり過ごし、いざ、お家元へ。
「健闘を祈る!」
「2人とも初めてなら最初はうまくいかなくてもしょうがないしね!気長にね!」
「……てか、もし何かあったら何時でもうち来て泊まっていいしね?」
みんなに励まされて、気恥ずかしく出陣。
バスでお家元へ。
彩乃くんは、お家元に見てもらってのお稽古中だ。
邪魔しないようにそーっと彩乃くんのお部屋に荷物を置いてから、水屋へ。
チューリップやガーベラといった、このお屋敷に似合わなさげなパステルカラーの花に苦笑。
これなら、と、お庭のユキヤナギを少し切って足させてもらうことにする。
庭に降りると、早くもドウダンツツジがかわいく咲いていた。



