みんなで食事をして徘徊した後、最後は、社中さんの勧めで南観音山を見に行った。
23時前に日和神楽が帰ってくると、恒例のあばれ観音の準備が始まる。
山からご神体の観音様をおろして、布でぐるぐる巻きにしてから神輿に遷してぶんぶん振り回しながら、町内を賑々しく回る。
ものすごい人で、ここに来るまでにかなりはぐれてしまったようだが……まあ、みんな大人なので大丈夫だろう。
特に待ち合わせもせず、メールとラインで適宜解散を伝える。
あ……燈子ちゃんともはぐれちゃってる。
ま、いっか。
私も帰ろうと人波を泳いで烏丸通まで出た。
広い道に出れば楽になると思ったのに、既に歩行者天国は終わっている。
仕方なく歩道を南下していると、後ろから肩をつかまれた。
「独りになるなって言うたやろが。」
もみくちゃにされたのだろう……髪も着物も乱して息を切らした彩乃くんが恐い顔をしていた。
「あ、いた!うれしい!みなさんは?」
別に逃げ出したわけじゃなく、単にはぐれただけなので、私は心からホッとした。
「解散やろ?あきが見えんくなったから慌てたわ。ちゃんと俺の目の届くとこにいて。」
さっきまでと全然違う。
彩乃くん、迷子の子犬モード?
私は少し背伸びして、彩乃くんの髪を整えてあげつつ、頭を撫でる。
「ありがとう。探してくれて。心細かったわ。ほな、一緒に帰ろうか?」
……結果的に今夜も、最後は一緒に帰路につくことができた。
幸せ♪
翌17日は鉾巡行。
遠方から来られた「綾之会」のかたには、これを楽しみに泊られたかたも多かったようだ。
残念ながら、彩乃くんも私も学校。
放課後、お家元で彩乃くんと合流した。
観光客の大多数はこれで祇園祭終了と思って帰っていかはるけど、八坂神社の神事としてはここからが本番。
「……神輿なんか見たことないわ。」
とぼやく彩乃くんを引っ張って、祇園へと向かう。
「私独りで行ったらあかんねんろ?一緒に来てよ~。」
勇ましい法被や地下足袋、ねじりはちまきの男性が、夕刻ぞろぞろと神社に入っていく。
「お茶しながら待ってよ~。」
と、近くのカフェに入りエアコンで涼みながらゆっくりした。
にまにま笑いながら彩乃くんを見つめる。
「なに?」
照れくさそうな彩乃くんに、言ってみる。
「普通の高校生らしいデートやね。」
お家元のお家で会うのも、一昨日みたいなカウンター割烹も、やっぱりちょっと違うから。
彩乃くんは首をかしげていたけれど、とりあえず私がご機嫌なので苦笑しつつも付き合ってくれていたようだ。
友人たちの近況や、学校行事、テストの結果などなど、たわいない会話を楽しんで、神輿を見て帰った。
青春!
23時前に日和神楽が帰ってくると、恒例のあばれ観音の準備が始まる。
山からご神体の観音様をおろして、布でぐるぐる巻きにしてから神輿に遷してぶんぶん振り回しながら、町内を賑々しく回る。
ものすごい人で、ここに来るまでにかなりはぐれてしまったようだが……まあ、みんな大人なので大丈夫だろう。
特に待ち合わせもせず、メールとラインで適宜解散を伝える。
あ……燈子ちゃんともはぐれちゃってる。
ま、いっか。
私も帰ろうと人波を泳いで烏丸通まで出た。
広い道に出れば楽になると思ったのに、既に歩行者天国は終わっている。
仕方なく歩道を南下していると、後ろから肩をつかまれた。
「独りになるなって言うたやろが。」
もみくちゃにされたのだろう……髪も着物も乱して息を切らした彩乃くんが恐い顔をしていた。
「あ、いた!うれしい!みなさんは?」
別に逃げ出したわけじゃなく、単にはぐれただけなので、私は心からホッとした。
「解散やろ?あきが見えんくなったから慌てたわ。ちゃんと俺の目の届くとこにいて。」
さっきまでと全然違う。
彩乃くん、迷子の子犬モード?
私は少し背伸びして、彩乃くんの髪を整えてあげつつ、頭を撫でる。
「ありがとう。探してくれて。心細かったわ。ほな、一緒に帰ろうか?」
……結果的に今夜も、最後は一緒に帰路につくことができた。
幸せ♪
翌17日は鉾巡行。
遠方から来られた「綾之会」のかたには、これを楽しみに泊られたかたも多かったようだ。
残念ながら、彩乃くんも私も学校。
放課後、お家元で彩乃くんと合流した。
観光客の大多数はこれで祇園祭終了と思って帰っていかはるけど、八坂神社の神事としてはここからが本番。
「……神輿なんか見たことないわ。」
とぼやく彩乃くんを引っ張って、祇園へと向かう。
「私独りで行ったらあかんねんろ?一緒に来てよ~。」
勇ましい法被や地下足袋、ねじりはちまきの男性が、夕刻ぞろぞろと神社に入っていく。
「お茶しながら待ってよ~。」
と、近くのカフェに入りエアコンで涼みながらゆっくりした。
にまにま笑いながら彩乃くんを見つめる。
「なに?」
照れくさそうな彩乃くんに、言ってみる。
「普通の高校生らしいデートやね。」
お家元のお家で会うのも、一昨日みたいなカウンター割烹も、やっぱりちょっと違うから。
彩乃くんは首をかしげていたけれど、とりあえず私がご機嫌なので苦笑しつつも付き合ってくれていたようだ。
友人たちの近況や、学校行事、テストの結果などなど、たわいない会話を楽しんで、神輿を見て帰った。
青春!



