隣の部屋の燈子ちゃんは既に起きていた。
「あきちゃん……温泉入りそこねた……」
ものすごーくガッカリしてる燈子ちゃん。
「温泉、入りたかったんや。」
燈子ちゃんは、うんうんと何度も首を縦に振り続けた。
「ほな、朝風呂、お願いしてみようか……私も入りたいし。」
その隣の部屋のはずの奈津菜は、いなかった。
おや?
帰った?……わけないよね?
トイレ?
なっちゅ~ん?
廊下に出たところで、由未ちゃんと遭遇した。
「あ、由未ちゃん、おはよう。もうどっか行くん?早いね。」
カバンを持ってる由未ちゃんにご挨拶。
「おはようございます。友達と図書館で待ち合わせしてるねん。」
「えー!連休やのに図書館なんや。真面目~。あ、ねえねえ、温泉ってすぐ温められるん?今からでも入れる?」
「うん?すぐ沸くよ。てか、今、入ってはるんちゃう?あきらけいこさんのお友達。」
なっちゅん!?
「そうなん?先、こされた~!私も入らしてもらってくる!いってらっしゃい!」
「ごゆっくり~。」
由未ちゃんを見送ってから、私は燈子ちゃんと遙香に声をかけた。
「温泉入らせてもらおう!なっちゅん、今、入ってるって!」
義人くんのお母さまにも声をかけてから、私たちは温泉に入らせてもらった。
「なっちゅん、1人でずる~い。誘ってよ~。」
洗い場は広くないけど、湯船は三畳ぐらいありそうな檜風呂。
泉質は無色透明無臭の単純温泉。
源泉は35度らしい。
大きな窓から明るい陽光が燦々と入ってくる。
露天にはならないけれど、湯船の最奥のガラスは全て開くようになっているので、露天のような雰囲気を味わえる造りになっていた。
奈津菜がガラス戸を開けて、爽やかな5月の風を取り込む。
「気持ちいい……」
何度もこちらにお邪魔しているらしい遙香だが、温泉ははじめてらしい。
「音が響くから、歌いたくなるね。」
おいおい、また歌うのか。
てか、窓、全開にしてるんやし、恥ずかしいような……。
♪あ~め~じ~~~んぐれ~いす は~うすいーっざっさうん♪
遙香が楽しそうに歌いだした。
燈子ちゃんがチラリと私を見て言った。
「あきちゃん、この曲嫌い?何かいつも眉間に皺が寄る気がする。」
わ!するどい!
「すごい!燈子ちゃん!そうねん、実は、苦手。てゆーか、共感できひんの。サラ・ブライトマンが歌ってるのは素晴らしいと思うけど。」
「……♪あ~いしー♪……何で嫌いなん!?」
一番を歌い終えた遙香が私に理由を聞いた。
「だって、これ、奴隷貿易で成功した人の作った歌やろ?どんな美辞麗句も苦々しい。」
私がそう言うと、奈津菜が叫んだ。
「クンタ・キンテ!」
「そうそう。」
「あきちゃん……温泉入りそこねた……」
ものすごーくガッカリしてる燈子ちゃん。
「温泉、入りたかったんや。」
燈子ちゃんは、うんうんと何度も首を縦に振り続けた。
「ほな、朝風呂、お願いしてみようか……私も入りたいし。」
その隣の部屋のはずの奈津菜は、いなかった。
おや?
帰った?……わけないよね?
トイレ?
なっちゅ~ん?
廊下に出たところで、由未ちゃんと遭遇した。
「あ、由未ちゃん、おはよう。もうどっか行くん?早いね。」
カバンを持ってる由未ちゃんにご挨拶。
「おはようございます。友達と図書館で待ち合わせしてるねん。」
「えー!連休やのに図書館なんや。真面目~。あ、ねえねえ、温泉ってすぐ温められるん?今からでも入れる?」
「うん?すぐ沸くよ。てか、今、入ってはるんちゃう?あきらけいこさんのお友達。」
なっちゅん!?
「そうなん?先、こされた~!私も入らしてもらってくる!いってらっしゃい!」
「ごゆっくり~。」
由未ちゃんを見送ってから、私は燈子ちゃんと遙香に声をかけた。
「温泉入らせてもらおう!なっちゅん、今、入ってるって!」
義人くんのお母さまにも声をかけてから、私たちは温泉に入らせてもらった。
「なっちゅん、1人でずる~い。誘ってよ~。」
洗い場は広くないけど、湯船は三畳ぐらいありそうな檜風呂。
泉質は無色透明無臭の単純温泉。
源泉は35度らしい。
大きな窓から明るい陽光が燦々と入ってくる。
露天にはならないけれど、湯船の最奥のガラスは全て開くようになっているので、露天のような雰囲気を味わえる造りになっていた。
奈津菜がガラス戸を開けて、爽やかな5月の風を取り込む。
「気持ちいい……」
何度もこちらにお邪魔しているらしい遙香だが、温泉ははじめてらしい。
「音が響くから、歌いたくなるね。」
おいおい、また歌うのか。
てか、窓、全開にしてるんやし、恥ずかしいような……。
♪あ~め~じ~~~んぐれ~いす は~うすいーっざっさうん♪
遙香が楽しそうに歌いだした。
燈子ちゃんがチラリと私を見て言った。
「あきちゃん、この曲嫌い?何かいつも眉間に皺が寄る気がする。」
わ!するどい!
「すごい!燈子ちゃん!そうねん、実は、苦手。てゆーか、共感できひんの。サラ・ブライトマンが歌ってるのは素晴らしいと思うけど。」
「……♪あ~いしー♪……何で嫌いなん!?」
一番を歌い終えた遙香が私に理由を聞いた。
「だって、これ、奴隷貿易で成功した人の作った歌やろ?どんな美辞麗句も苦々しい。」
私がそう言うと、奈津菜が叫んだ。
「クンタ・キンテ!」
「そうそう。」



