障子越しに、会話が聞こえてくる。
「よかったよ、『保名』。好評だったんじゃない?」
セルジュがそう言うと
「いや。色気が足りひんってダメ出しされた。」
と、彩乃くんの憮然とした声が聞こえる。
義人くんとセルジュが、さっきの話を思い出したらしく笑い出した。
「なんやねん?」
笑われて彩乃くん、ムッとしてるようだ。
「いや、さっき『理想のシチュエーション』を言い合って盛り上がってんわ。あきちゃん、恥ずかしがって泣いてしもて。かわいいけど色気があるとは言えへんやん?」
義人くんが事実を歪曲してそう言った。
「……泣かしたんか。」
障子越しでも、彩乃くんが怒ってるのが伝わってきた。
「彩乃もね。何のこだわりがあるのか知らないけど、据え膳食わぬは男の恥とは言うけど、いつまでも食われない女はもっと恥ずかしくて、悲しいんじゃない?」
……セルジュ……なんちゅうこと言うてくれるんや……。
私はわなわなと震え出した。
「お互い好き合ってて、将来も決めてるんやったら、躊躇すること何一つないと思うんやけど。彩乃、草食系?」
そういう義人くんほどの肉食系は珍しいやろうけど。
てか、会話がきわどすぎて、お部屋に戻れない……。
「義人も、据え膳食べてくれへんやん。」
……遙香が起きたらしい。
「ややこしいのが起きてしもた。はい、この話は終わり。遙香、着物しんどいんちゃう?せっかく借りてんし、着替えたら?」
義人くんが遙香に促したけど、遙香はブツブツ文句を言っているようだ。
「はいはいはい。あきちゃーん!遙香の着替え、手伝ってやってー。」
そう呼ばれて、私はやっとお部屋に戻れた。
……彩乃くんの顔が見られない……。
「あきちゃ~ん。帯、取って~。」
遙香が珍しく私に甘えて抱きついてきた。
「ほなこっちの部屋で。歩ける?」
「んふふふふ~♪」
ご機嫌さんらしい遙香を隣のお部屋に連れていき、帯を解いた。
わー、補正のタオルがいっぱい入ってる。
さすが、スタイル抜群の遙香。
「さあ、飲み直そう~。かんぱ~い♪」
由未ちゃんから借りたゆったりしたワンピースに着替えた遙香は、蝶々のようにヒラヒラと舞い戻り、私の飲み残したビールを飲み干した。
遙香の声で、奈津菜と燈子ちゃんも目が覚めたらしい。
ぼーっとしてる2人に、遙香がビールをついで渡す。
一体どれだけ飲ませるつもりだ……。
「お家にはあきちゃんから連絡してもらったから、今夜はうちに泊まったらいいし。部屋の準備はできてるから眠くなったら母屋へどうぞ。お風呂は冷泉加熱かけ流しやし好きに入って。」
義人くんの言葉に2人は開き直ったらしい。
さすがにもうみんなで歌うことはなかったけど、お酒でテンションが上がるらしくキャーキャー騒いで盛り上がっていた。
パーティーで何も食べられなかった彩乃くんのために義人くんは特上寿司をキープしていた……ほんまによぉ気の利く人や……。
「よかったよ、『保名』。好評だったんじゃない?」
セルジュがそう言うと
「いや。色気が足りひんってダメ出しされた。」
と、彩乃くんの憮然とした声が聞こえる。
義人くんとセルジュが、さっきの話を思い出したらしく笑い出した。
「なんやねん?」
笑われて彩乃くん、ムッとしてるようだ。
「いや、さっき『理想のシチュエーション』を言い合って盛り上がってんわ。あきちゃん、恥ずかしがって泣いてしもて。かわいいけど色気があるとは言えへんやん?」
義人くんが事実を歪曲してそう言った。
「……泣かしたんか。」
障子越しでも、彩乃くんが怒ってるのが伝わってきた。
「彩乃もね。何のこだわりがあるのか知らないけど、据え膳食わぬは男の恥とは言うけど、いつまでも食われない女はもっと恥ずかしくて、悲しいんじゃない?」
……セルジュ……なんちゅうこと言うてくれるんや……。
私はわなわなと震え出した。
「お互い好き合ってて、将来も決めてるんやったら、躊躇すること何一つないと思うんやけど。彩乃、草食系?」
そういう義人くんほどの肉食系は珍しいやろうけど。
てか、会話がきわどすぎて、お部屋に戻れない……。
「義人も、据え膳食べてくれへんやん。」
……遙香が起きたらしい。
「ややこしいのが起きてしもた。はい、この話は終わり。遙香、着物しんどいんちゃう?せっかく借りてんし、着替えたら?」
義人くんが遙香に促したけど、遙香はブツブツ文句を言っているようだ。
「はいはいはい。あきちゃーん!遙香の着替え、手伝ってやってー。」
そう呼ばれて、私はやっとお部屋に戻れた。
……彩乃くんの顔が見られない……。
「あきちゃ~ん。帯、取って~。」
遙香が珍しく私に甘えて抱きついてきた。
「ほなこっちの部屋で。歩ける?」
「んふふふふ~♪」
ご機嫌さんらしい遙香を隣のお部屋に連れていき、帯を解いた。
わー、補正のタオルがいっぱい入ってる。
さすが、スタイル抜群の遙香。
「さあ、飲み直そう~。かんぱ~い♪」
由未ちゃんから借りたゆったりしたワンピースに着替えた遙香は、蝶々のようにヒラヒラと舞い戻り、私の飲み残したビールを飲み干した。
遙香の声で、奈津菜と燈子ちゃんも目が覚めたらしい。
ぼーっとしてる2人に、遙香がビールをついで渡す。
一体どれだけ飲ませるつもりだ……。
「お家にはあきちゃんから連絡してもらったから、今夜はうちに泊まったらいいし。部屋の準備はできてるから眠くなったら母屋へどうぞ。お風呂は冷泉加熱かけ流しやし好きに入って。」
義人くんの言葉に2人は開き直ったらしい。
さすがにもうみんなで歌うことはなかったけど、お酒でテンションが上がるらしくキャーキャー騒いで盛り上がっていた。
パーティーで何も食べられなかった彩乃くんのために義人くんは特上寿司をキープしていた……ほんまによぉ気の利く人や……。



