壇side

こいつ、本当に殺しやがった。
壇「お前、イカれてるよ」
筑「は?」
俺がそう言うと、嶽下は眉間にしわをよせた。
嵬「筑紫、殺ったんだな。」
鬼無が嬉しそうに笑いながら、俺達に近づいてきた。
こいつも、イカれてる。
壇「何がそんなに嬉しいんだ?人を殺しておいて何故笑える!」
架「そうよ!この事を、警察に言ったらあんた達捕まるよ!?」
すると…
筑「クスッ、あはははは!!」
嶽下は笑いだした。
筑「あんたらバカなの?警察に話したとしても、私達は罪にはとわれない。」
嵬「呪いで殺したなんて、法律には無いことだよ。」

咲「剛、剛ー。」
筑「ふふふ、無様な姿ね。内臓も、腸も飛び出して、血まみれなんだから。」
そう言って笑うあいつの顔は、剛のかえり血が顔にかかっていて、鳥肌がたつほど恐ろしかった。

翠「悪魔…」
翠がボソッと呟いた。
筑「へ?」
翠「この悪魔が!!」
翠が嶽下に向かって叫んだ。
筑「私が、悪魔?何言ってるの?」
嶽下の次の言葉は、俺達には信じられない言葉だった。
筑「私は、鬼なの。黒鬼よ。人の死を喜ぶ、鬼なの。」
嵬「筑紫が黒鬼なら、俺は暗鬼かな。黒鬼の手助けをする。」
こいつら…
壇「お前ら、どうかしてるよ。」
筑「何とでも言えばいい。じゃあね、」


嶽下と鬼無が出て行った後、

ピロリロリン♪
皆の携帯が鳴った。
内容と、送り主は、嶽下。

《お知らせ
    一人目を、殺しました。
    尚、このメールは閉じた
    ら自動的に削除されます。
         
         by嶽下》
だった。

欄「一人目ってことは、その次もあるんだよね?」
翠「そんなの許さない!私は絶対に死なないんだから!」 
そんなの、無理に決まってる。
壇「無理だな、あいつは多分離れていても殺せる。」
咲「そんな…」
そういえば、橘は…。やっぱいないか。