…消えてしまえ

壇side
-ブワッ
視界が真っ暗闇から屋上に戻った。
咲「おい!剛!しっかりしろ!おい!」
欄「嘘、まさか、死んで…」
なわけあるか、
壇「気絶してるだけだよ。」
利「は、早く病院に!」
橘の言葉で、皆と剛を連れて病院に行った。

咲「あいつ、イカれてるよ」
あいつとは、嶽下筑紫の事だろう。
壇「あぁ」
架「何でそんな冷静なの!?私達殺されるかもしれないんだよ!?」
わかってるよ…。
翠「あいつ、超能力者なのかな?」
壇「まぁ、簡単に言えばそうだな」
難しく言えば呪いだ。
利「助かる方法は、ないのかな?」

あるとしたら、あいつを殺すことだな。
でも、それは無理がある。
何故なら、鬼無嵬がいるからだ。
あいつは、嶽下筑紫に惚れている。
だから、もし嶽下を殺したのが俺達ってわかったら、殺される。
鬼無はあの時、嶽下と多分、力の話をしてたと思う。

欄「くそっ!どうすりゃいいんだよ!」
壇「あいつは、確実に俺達を殺すつもりだ。」
利「あ、あの」
橘が、何か言いたそうだった。
翠「何?」
利「筑紫は、多分自分を傷つけてきたら消すつもりだと思う。だから、なにもしなければ助かると思う。」
架「本当に!?」
利「た、多分だけど」
壇「まぁ、試してみる価値はありそうだな」
翠「じゃあ、明日からあいつに関わらないでおこう。」
-ピロリロリン♪
皆の携帯が一斉になった。
相手は…

欄「嶽、下?」
これは、クラス全員に送られるはず。
内容は、

《お知らせ
  
   私は、クラス全員を殺します。
   私と嵬以外ね。
   それで、1週間に一人に変更
   しまーす!
   助かる方法は…》


メールはそこで終わっていた。
1週間に一人って…。
咲「ふざけんな!意味わかんねぇよ!」
咲哉が携帯に向かって叫んでいた。
架「嘘、1週間に一人って…」
女子四人は、全員絶望に満ちた顔をしていた。
壇「とりあえず、帰ろうか。」
俺のその一言で皆帰って行った。