「起きなさい、美佳・・起きなさい!」


「・・ぅ・・はい・・」



目を開けると、そこは小さな個室。


薄暗い・・まだ早朝なのだろう・・・・。



私は今、ある男子の寮室にいる。


 ─── 鈴木 祥 ──── 


あの憎き男に、私は買い取られた。




 ・・・何の罪も無く・・・



ここには買い取られた人が・・



  たくさんいる・・・。