秋もだんだん深まってきた頃、私たちの学校の一番盛りあがる行事に向けて練習が始まった。
私たち一年五組は、運動でも勉強でも他のクラスに負けていた。だから、合唱コンでは絶対に金賞を取ろうと意気込んでいた。
「波留、伴奏やれば?」
いきなり友達の梓にいわれて、戸惑った。
「え、何が?」
「は?先生の話聞いてた?合唱コンの伴奏者を決めましょうって言われたじゃん!」
「あ、そうだったね!でもなんで私なの?」
「波留、ピアノできるよね?」
たしかに、ピアノは小学校のころから習っているけれど……
「そうだけど、私はいいよっ!」
「先生、河田さんがやってくれるそうです!」
「ちょっ!梓、勝手なコト言わないで!」
「河田、やるのかやらないのかはっきりしろよ」
そんなこと急に言われても……
でも、やりたくない訳じゃないし……
私たち一年五組は、運動でも勉強でも他のクラスに負けていた。だから、合唱コンでは絶対に金賞を取ろうと意気込んでいた。
「波留、伴奏やれば?」
いきなり友達の梓にいわれて、戸惑った。
「え、何が?」
「は?先生の話聞いてた?合唱コンの伴奏者を決めましょうって言われたじゃん!」
「あ、そうだったね!でもなんで私なの?」
「波留、ピアノできるよね?」
たしかに、ピアノは小学校のころから習っているけれど……
「そうだけど、私はいいよっ!」
「先生、河田さんがやってくれるそうです!」
「ちょっ!梓、勝手なコト言わないで!」
「河田、やるのかやらないのかはっきりしろよ」
そんなこと急に言われても……
でも、やりたくない訳じゃないし……
