「いや、朝会ってんだろ。そして、一緒に住んでんだろ。」 「それでも寂しかったんですー。」 頬を膨らませながら言う良太は、女子たちから悲鳴が出る位に可愛い顔をしている。いや、私はキュンってしないから安心してください。 「で、何か用か?」 「じゃあ、本題に入ろうか。…黄蝶[きちょう]が動き始めた。」 一気に重くなる空気。良太もさっきと別人の様な顔をしている。 黄蝶は、黒風と並ぶぐらい強い暴走族だ。黄蝶は、薬物など危険な事をしていると有名だ。警察にも何回か世話になってるらしい。