「うん。アイツは、姉ちゃんを潰すためなら何でもやりかねない。」




こうなったのも、自分のせいだ。夜琉が死んだのは、私のせいなんだ。全部、私が背負う。全員、私が守る。




「良太、私の特攻服は。」



「…保管してあるよ。」



「今日、黒風で集会をする。新には言わないでくれよ?」




そう言って、家から出る。後ろで母さんの声が聞こえてきたけど、俺は無視して歩き続ける。



しばらく、新とは会えないかもしれないな。けど、新にバレない内にどうにかしないといけないだろ。弱気になるな。こんなこと日常茶飯事だっただろーが。






「ハァ…。付き合ったのが悪かったか…。」