「姉ちゃんさー、ちょっとお願いあんだけど。」



「喧嘩はやらねぇぞ。」



「感がいいなー。でも、喧嘩をやらないといけなくなるんだよ。」




真剣な表情に少し低めのトーンに少し驚いた。良太は、少し申し訳なさそうに話し始めた。





「黒子、いや…黒崎琉希が新しい族をつくったんだ。」



「琉希が…?でも、アイツは喧嘩できないだろ。」



「また影武者を総長にして、裏で指示してる。しかも、つくった理由は…。」


「私を倒すため…だろ?」




そう言うと、無言のまま頷いた。私は舌打ちをすると、壁を殴り「クソっ」と呟いた。後ろで良太は、眉間にシワを寄せて俯いている。




「…新を狙ってくるかもしれないのか…。」