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わからなかったところを一通り説明してもらった。

「ありがとうございました」

ホワイトボードを直しにいった先生にそう言うと、先生は笑って

「え、まだいるよ?1人にするわけないじゃん」

「そーなん?」

嬉しくて、にやけそうになったから、下を向いた。

「緊張してる?」

当たり前。大好きな先生と二人だよ?

…なんて言えるはずもなく、私は、ただ否定することしかできなかった。

「美月、俺の授業とってくれないからさ俺ヤキモチ焼いてたの」
「え、なんで?
先生にいっぱい聞きにいってるのに。」

先生が照れ笑いしながら呟く。

「上島先生が、美月の授業独り占めするから−。俺だってもちたかった。」

その言葉は、私の心に刺さる。
なんで、そんなこと言うの…?

私のこと、好きじゃないんでしょ?

やめてよ。

期待しちゃう。
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