.
帰りたいなぁ、とか、なんで皆残ってくれないんだろうね−、とか言いながら
かれこれ一時間。

ふと、中下先生が立ち上がる。

「じゃあ、私は下で仕事してますね!」

私は数学のワークをしていたところだった。 パッとあげた顔は

そうとう喜んでいたかもしれない。

これで、やっと渡せる!

.