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じゃあ、ちょっと待ってて

先生にそう言われてから5分くらいたった。待たされるの、ほんとは嫌いだけど、先生なら許せる。

「おまたせ」

薄れていた先生の匂いがまた部屋の中に広がり、私を包む。

横の席にすわった先生は、ホワイトボードをもってペンをまわす

その指先に見とれてしまう。

「どの問題？」
「えっと、これ。」

社会の問題用紙を広げて、わからなかったのを指差す。

あ−、これね。

そう言って、先生は教えてくれる。

先生のいる側の顔があつくなっていくのがわかる。

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