こいつが悪いのに…と憎々しげに平野を睨みつける
元々二重で目力はある方なので迫力も半端じゃない
剣呑な目つきに山本はため息をつく

「店長も、可愛い部下が未熟とはいえ意見言ってんですから、その扱いはちょっと…」

「可愛くねーよ」

平野の返答に山本はため息をつき司に向き直る

「水野さんも、敬語使えば何言ってもいいわけじゃないでしょ?
店長とは歴が違うんだから、もう少し冷静に…」

「私は十分冷静です。店長の頭が堅いんですよ」

冷たくぶった切った司に山本の肩が萎んだ

「分かった分かった。
うーん…社会人も3年目で、店を良くしたいのも分かるんだけどさ…」

言いながら店長と司を交互に見る。
…山本さんの困っている顔を見るのは忍びない。

「考えが足りませんでした。…申し訳ありません。」

頭を下げて作業に戻る
平野はそんな司を一瞥しただけで、
すぐに仕事を再開した