そんなある時、一本の電話が入った。
僕が電話に出ると、男の人は低い声で言った。
「リチャードさんのお宅だよね。二人の子供を預かった。返してほしかっら、5000万ウォンをネイチェル君に運ばせろ。」
「ネイチェルは僕だ。僕を知っているなら、二人をなぜ誘拐した。」
「ネイチェル君だったのか。君の家金持ちだったよね。国王の次くらい。」
「今は違う。」
「君に遺産どれくらいあると思っているの?みんな君を狙っているんだよ。リチャードさんも。」
「違う!」
「違くないよ。君のお父様なんで死んだか知っているの?」
「黙れ!」
「ま、いいよ。じゃぁリチャードさんに伝えて、君が、ピレネイト公園まで持ってきてね。じゃあね。」
「おい待て!」
ガチャン
ティルスとミリアを助けたいと。僕はそう思っている反面、さっき言っていたことが頭から離れなかった。
父様が死んだ理由、戦争で死んだんじゃないのか?と。
それから数分後、マリアおば様が帰ってきた。
「マリアおば様、お伝えしたいことがあります。」
「あら、どうしたの?」
「ティルスとミリアが誘拐されました。男は5000万ウォンをピレネイト公園に僕持ってくるように言われました。」
「誘拐?ティルス、ミリアが…」
「はい。」
「どうしてくれるのよ!あなたが付いていながら!あなたを引き取ったのが悪かっわ。お金とあれのためだったのに!」
「それはどういう…」
「いいから早くお金持って行きなさいよ!」
「でも、お金ありません。」
「あなたが銀行に行けば引き出せるようになってるの。5000万ウォンなら遺産のほんの少しじゃない、行って来なさいよ!早く!」
「…わかりました。」
お金のため?…僕はもうあの家には戻れない。二人を助けたら出て行こう。そう思った。

