嘘つきな君



バーの仕事が終わり
急いで睡眠薬を用意してこっそり抜け出す


約束の時間の30分前


「ミタさん301号室」


受付に座る30歳くらいの男の人
ダンディーなヒゲを困ったように触る


「ミレイちゃん、美代さんに叱られたんじゃないの?」


「……おねがい」



「はぁ……ヘマするなよ」



渋々といった感じで私に部屋の鍵を渡す