キャンディーポップ・ハロウィン

フィナは、くるりとまわる。

「これで、周りから見ても普通の人間よね。」

「普通に服変えただけじゃない・・・。」

キャンディーは、呆れた顔で頭を押さえる。

「だって、普通の人間ってどんな感じか分かんないじゃないの。」

フィナは、唇を尖らせながら腕を組んでつぶやく。

「まあ、いいわ。早く、わたしを人間の姿にさせてよ。」

キャンディーは、フィナを見る。

「はいはい。分かりましたよ。」

フィナは、姿勢をただす。

「あのさ、キャンディー。」

「何よ。」

「思ったんだけどさ、呪文の最後にエクセレントって言うじゃない?」

「それが、どうしたのよ。」

「エクセレントって、優秀なとか優れたとか、最高に素晴らしいって意味でしょ?わたし的には、別にそうは思わないんだよね。」