小さな恋のメロディ

家賃5万円の、築50年のワンルームのアパート。

人が入らないという事で、敷金と礼金を安くしてもらい、保証人は哲平のお父さんに電話をして頼んだ。

哲平のお父さんはFAXで保証人の仮契約をし、後日本書類にサインを書いて送って貰うという形で契約が成立した。

哲平はその場で敷金と礼金、前家賃を払うと、鍵を貰い不動産屋の車でアパートまで連れて行って貰った。


「ありがとうございました」


不動産に挨拶をし、部屋に入る。

部屋は古いけど、お風呂もトイレもちゃんと付いている。


「電気が付かない…」

「本当だ」


電気だけじゃなく、ガスも水道も停まっていたから、哲平がそれぞれに電話をして、すぐに使えるようにしてくれた。


「とりあえず、布団とか必要な物を買いに行こう」


アパートから出ると、歩いている人に生活用品を売っているお店の場所を聞き、そのお店に向かう。

教えて貰ったお店は、寝具や電気製品や色々置いてあって、布団と小さな冷蔵庫と洗濯機、一番安いガスレンジ、炊飯器と食器や調理器具を買った。

送って貰うと商品が届くのは翌日になると言われ、布団以外は送って貰う事にして、布団を哲平と一緒に持って帰った。