小さな恋のメロディ

「カラオケ、ずっと待ってたのに来ないから電話したんだけど、繋がらなくて…。家に電話すると、体調悪いからって綾香のお母さんが言ってたけど、体調が悪いんじゃなくて、何かあったんじゃないの?」

「…うん」


私は卒業式の日にあった事、今置かれている状況を、里沙に話す。


「何それ?私、哲平と紺野くんに話して作戦考えて来る!」

「ううん……。迷惑かけられないよ…」

「何言ってんの?哲平だってすごく心配してたんだよ?電話も取り次いで貰えないって…」

「…哲平が?」

「…明後日、又来るからね!」


里沙はそう言って帰って行った。


そして翌日、里沙から家に電話が来た。
電話を取り次いで貰うと、里沙が言った。


「明日、13時に哲平と紺野くんと三人で行くから」

「えっ?でも…」

「哲平と紺野くんは外で待ってる。私達は綾香の部屋から飛び降りるから、動きやすい服を着てて。飛び降りるのが怖いとか言ってる場合じゃないからね!!」

「…分かった」

「その後の事は、哲平と二人で考えなよ?」

「うん」


そう言って電話を切り、私は部屋に戻ると必要最低限も荷物を纏め、クローゼットに隠す。