小さな恋のメロディ

家から出る事も出来ず、哲平や里沙達と連絡が取れなくなって2週間が過ぎた…。

それでも婚姻届けを書かないのは、私の小さな抵抗と哲平への想いがあるから……。


私はママに聞いた。


「ママはパパと結婚する前、好きな人いなかったの?」

「…いたわよ」

「ママは強いね…」

「……」


私はいつまでこうしているんだろう?
鳴海との婚姻届けを書くまで、ずっとこうしているのかな?

その時玄関のチャイムが鳴る。


「ちょっと待ってて…」


ママは玄関に向かう。


「あの、綾香さんの体調はどうですか?」


里沙の声だった。


「大分良くなったのよ。心配かけてごめんなさいね」

「少し会いたいんですけど、いいですか?」

「…そうね、こっちよ」


ママは里沙を追い返すことが出来ないみたいで、里沙を居間に連れて来た。


「お友達が見えたわよ」


そう言ってママも一緒に居間に来る。


「里沙、ありがとう」

「…うん」


気まずそうな里沙…。
ママが居たら何も話せないよね?


「私の部屋に行かない?」

「うん!」


ママは不安そうな顔をしていたけど、私は無視して里沙と部屋に向かう。