小さな恋のメロディ

ー12月24日

終業式が終わると里沙が言った。


「14時にうちに来てね!」

「うん。じゃあ後で」


私は急いで家に帰ると食事を済ませ、出かけ用意をした。


「あら?もう出掛けるの?」

「うん」

「いってらっしゃい」


にこやかに送り出してくれるママは、今から鳴海と会うと思ってる。
私はクリスマスパーティーの話はしていない。

少し早めに里沙の家に着くと、チャイムを鳴らした。


「は~い」

出て来た里沙は少しお化粧をしていて、いつもより奇麗に見える。


「上がって」

「お邪魔します」


里沙の部屋に、紺野くんの姿は見えない…。


「紺野くんは?」

「あっ、少し遅れるって。綾香は何時まで居られるの?」

「17時半」

「そっか」


紺野くんが来るまで、家庭教師の日数が増える事を話したりした。
そしてチャイムが鳴った。


「来たかな?ちょっと待ってて」


嬉しそうに里沙は玄関に向かう。

里沙達が部屋に近付くと、里沙と紺野くんの声に紛れて、もう一人……。

聞き覚えのある

男の声が聞こえた…。




……哲平?