小さな恋のメロディ


「ただいま~」


「哲平、ちょっと手伝え!」


「今日は勘弁してよ……」


「なに言ってんだ!お前は最近……」



哲平のお父さんは私に気付いて、そのまま黙ってしまった。



「……すみません、お邪魔します」


「わりぃ、わりぃ、彼女が来てたのか……。ゆっくりしていきな」



哲平のお父さんは笑顔でそう言うと、又仕事を始めた。

哲平のお父さんと哲平は、笑顔がよく似てる。



「哲平~、帰ってるの?帰ってんだったらお父さん手伝ってあげて」



今度は家の奥から、哲平のお母さんらしき人の声が聞こえる。



「悪い、ちょっと待ってて」



哲平はそう言うと、家の奥に行きなにか話して戻ってきた。



「じゃあ、俺の部屋行く?」


「うん」



そう言って案内された哲平の部屋は、少し散らかっていて、壁には何かのバンドらしきポスターが貼ってある。


私は哲平が置いてくれた座布団に座って、キョロキョロしていた。



「ゲームでもやる?」


「ゲーム?」



そう言って哲平は、私にコントローラを渡すと、よく分からない格闘技の対戦が始まった……。


私は分からなくて、ボタンを滅茶苦茶に押す。