小さな恋のメロディ


「綾香、行くぞ!」



そう、

今日は東城のおじさんと、私の婚約者である息子と食事をする。


その為に父は私に新しい服を買ってきて、美容室にも連れて行かれた。



「綾香ちゃん、久しぶりだね」



東城のおじさんは相変わらずで……。



「こんばんは。初めまして」



初めて見た婚約者の鳴海は、写真から切り取ったくらい、写真のままの人だった。



「……初めまして」



食事は東城のおじさんと息子。

パパと私の四人で、東城のおじさんとパパはふたりで盛り上がって、私にはよく分からない話をしていた。


食事が終わるとパパは、



「ちょっと東城さんと話しがあるから、鳴海くんとお茶でも飲んで、タクシーで帰りなさい」



そう言い残してふたりで何処かに消えていった。


私は仕方なく鳴海とお洒落なレストランに入り、ミルクティを飲みながら、鳴海と少し話しをする。



「写真で見るより、ずっと綺麗で驚いたよ」


「ありがとうございます」


「綾香ちゃんは、将来仕事に付きたいとかあるのかな?」



そんなこと、考えたことない。



「特に……。鳴海さんに聞いてもいいですか?」


「なに?」


「こういう形の結婚で満足なんですか?」