小さな恋のメロディ

ー半年後


「ちょっと止めて貰ってもいい」

「又ですか?」

「少しだけ…」

「本当に奥様はこの空き地が好きですね。いいですよ」


私は時々、猫を連れてこの空き地に来る。


「みぃー、気持ちいいの?」

「ニャ~」

「みぃー?」


みぃーの視線の先には…哲平が立っていた……。


「こんにちは」

「…こんにちは」

「みぃーちゃんっていうんですね」

「…はい。私、そろそろ行かないと」


哲平は慌てて立ち去ろうとする、私の腕を掴んで言った。


「会社!持ち直しました…」

「…そう。良かったですね」


哲平は痛いくらい私を真っ直ぐに見て尋ねる…。


「貴女は今、幸せですか?」


私の答えは決まっている…。


「…幸せですよ」

「…そう…ですか」

「良かった…。じゃあ、さよなら…」


私はもう…振り返らないよ。


哲平の幸せが分かったから…。

みぃーをギュッと抱き締めて誓った。


真っ直ぐ前を見て歩くことを…。






ーENDー