小さな恋のメロディ

牧野さんが自殺するなんて、思いもしなかった…。

私のせい?


テレビをつけるのが怖くて…。

その時田中さんから電話が鳴った。


「…はい」

「もしもし、アヤちゃん?マリナから聞いたけど大丈夫?」

「……。お店、辞めてもいいですか?今月のお給料もいらないから…もう…」

「…分かった。でも給料は取りにおいで。用意しておくから」



私はお風呂に入る事も出来なくて、そのまま布団に潜る。

牧野さんの、最後の顔が目に焼き付いて離れない…。

私はこのまま、牧野さんの呪縛から逃れられないかもしれない。



生きていて欲しいと願った。





「ただいま…」

「哲平ぇ…」

「…大丈夫だよ」



哲平は何も聞かないで、私を抱き締める。


「風呂に入るか?頭ボサボサだし、化粧も…」

「うん…」


哲平はいつものようにお風呂を沸かし、ご飯を作る。


「おいで」


哲平と一緒にお風呂に入る。
髪も身体も哲平に洗って貰って…。

ガチガチにスプレーで髪も


落ちかけていたメイクも


奇麗に洗い流してくれた



お風呂から出ると哲平はご飯を食べ、今日、無口な私達は眠りにつく。


哲平の腕枕で


安心した子供のように


私は眠った…。