放課後、昇降口に向かっていたら、目の前に中谷とうわさの子が、話ながら歩いていた。

それを見たとき、胸が締め付けられた。

苦しい。 こんなことになるなら、好きにならなかったらよかった。

クラブもする気になれず、そのまま帰ろうと、正門を出たら、出会ったのだ。

しかも、二人乗りで…。

その子は、幸せな笑顔をしていた。

うわさだと思いたい。
でも、実際に見ちゃったら、本当としか思えない。

こんなに、傷つくものなんだ…。