帰っている途中に中谷が私の手を握ってきた。

「どうしたの?」

「こっち見るなよ!」

「どうして!」

「いいから!!」

「分かった…」

すると、いいタイミングで、外灯があった。

その時にこっそり顔を見ると、耳まで真っ赤になっていった。

「ふふっ!」

「なに、笑ってんだよ!」

「別に~!」

「はぁ~!?」

そう言いつつも、私たちは、笑っていた。