周りには川の音と線香花火の音しかしない。

すると、

「あのさ」

「なに?」

「俺、山下のこと、好きだ」

「えっ…」

「俺と山下が喧嘩したとき、自分の気持ちに気づいた」

「そんなっ!」

私は、自然と涙がこぼれた。

「嫌か…?」

「ううん。私も、好きだった。
中谷が美女と付き合ってたときから…」

中谷は、ビックリしてた。

すると私の頬に中谷の手が。
中谷の親指が私の涙をふき、

「付き合ってくれますか?」

「はいっ!」

こんな夢みたいなこと!
信じられなかった。


花火も終わり、家に帰ることになった。