おれは、好きな人なんていなかった。

そのときだ。昼休みに河岸に手紙を渡された。

内容は、告白文。

返事は、放課後にということだった。

今の俺は、とりあえず彼女が欲しかった。

誰でもよかった。

だから、放課後、OKした。

でも頭の中には、なぜか、山下が浮かんでいた。

自分でもよく分からなかった。