「あ、そうだ!ちょっと、こっち来て!」

そう言われ、連れてこられたのは、ゆうとの部屋の前。

「ここがどうしたの?」

「あのさ、もう一つの部屋、まりかのだから」

「えっ?物置じゃないの?」

「結婚したら、ここで一緒に暮らそ!」

「ゆう、と…。ありがとう!」

目に涙を浮かばせ、ゆうとに抱きついた。

「じゃ、もうそろそろ、リビングに行こっか!」

「うん!」