後ろを振り向くと、とても可愛らしい女性がいた。

私の初めてのお客さん。

「どうなされましたか?」

「私、ガーリーなのが好きで。
あの、私に合う、ガーリーな靴ってありますか…?」

彼女も緊張していたみたいで、下を向きながら言っていた。

それを見て、私は気合いが入った。

自分が動揺してて、どうするの!!
堂々としてなきゃ!

彼女は、小物をピンクで揃えていた。

「こちらは、どうでしょうか?」

私がおすすめしたのは、薄ピンクのパンプスに、黒のリボンがついた靴だ。