帰り道、部活が終わり、帰っているときだった。

すると後ろからまた、

「やっほー♪ 今日もお一人様~?」

「見ればわかるでしょ」

私は、あの事が本当なのか聞いてみた。

「あのさ、彼女、できたってほんと?」

「あぁ~、そのこと。まぁ、いるけど…」

聞かなきゃよかった。
自分でも、後悔…。

そのあともずっと彼女の話をしてくる。
私の気持ちもちょっとは考えてよ…。

だんだん、耐えきれなくなり、

「あのさ、こっちの気持ち、考えてよ!!!
何も知らないくせに彼女の話ばっかり…。
もぅ、嫌いっ!!! こないでっ!」

「ちょっ!山下っ!」

私は、家まで走り続けた。
泣いても泣いても涙が止まらない。
忘れたはずのこの気持ち、忘れてなかったんだ…。