悲しい失恋をしたあと、2度と恋をすることはなかった。

2度とこんな失恋をしたくない。

こうなるなら、最初から恋なんてしなきゃよかった…。

でも、頭の中にはまだ、中谷が残っている。

やっぱり、まだ、好きなのかな…?


「おはよ…」

「おはよ。あのあと、大丈夫だった?」

「うん。心配してくれてありがとう」

机に戻るなり、中谷のことが頭にちらつく。

はぁー…。 するとみきが、

「まりか…。あのさ、言ってもいい?」

「うん。覚悟してたから。大丈夫」

「あの2人、付き合ったんだって…」

「だ、大丈夫だよ!もぅ、気にしてないから!」

そう言いつつも、胸はズキッと痛んだ…。